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オーロラとは、緯度が大体65度から80度の極域近辺に見られる大気の発光現象。名称はローマ神話の暁の女神アウロラ(Aurora)から由来しているらしい。
オーロラは肉眼では白くぼんやりとしか見えないことが多いが、それは発光自身が暗いためで、本来はいくつかの色をもっていて、本が読めるほどの明るいオーロラだと、はっきりとその色を識別できるらしい。
上方の高度200 km以上では赤色(630nm)、200kmから100kmの低高度では緑色(557.7nm)、そして稀に100km以下の最下部にピンク色や紫色を見ることができるそうです。
さて、今回私がたまたまオーロラに遭遇したのは、ニュージーランドでも一番星がきれいに見える場所として有名な「テカポ」。ここには専門家たちが集まる本格的な天文観測所もあるくらいです。そのほかに有名なものと言えば、よき羊飼いの教会と青く澄んだ湖(これまた絶品!)くらいなものかな〜(笑)。
バスツアーなどではせいぜい30分くらいの観光タイムをあてがわれるくらいで、わざわざ一泊してゆく観光客は少数派かとおもわれます。(2017年7月追記:あれから約15年。現在ではかなり有名な観光地として発展し、居住地も拡大されました。温泉プールも出来、リゾート感がアップしました)
そんな田舎町に、私は4回ほど滞在したことがあります。のんびりの旅が好きなのです。その時も、日本から遊びに来てくれた友人親子さんたちと一緒に、湖畔のモーテルに宿泊しました。もちろん、ゆっくりとテカポの景色を堪能するため。そして「星空ツアーに参加する」という大きなお目当てもありました。
このツアー、日本人の方が経営されているので、日本語で星に関するお話が聞ける。ただでさえ英語に弱い私が、星に関する専門用語を使われた日にゃあ、お手上げなのは目に見えていたので、即申し込みをし、無事予約を取ることができました。
さて当日の夜。私たちの祈りが届いたようで、月もなく、雲もほとんど無い、絶好の星空観測の夜!!興奮した私たちをツアー会社のマイクロバスが観測所へと連れて行きました。車を降り、上を見上げると、満点の星空!無数の星達が私たちを覆いかぶさるように待ち受けていました。。
もうそれだけで感動だったけど、そこでさらに感動が。西の方向に、なにやら白く光る筋がゆらゆらと揺れている。かなり大きな規模だ。日本の、パチンコ屋が空に放っている照明の何百倍!?いや、そんなもんじゃない。はて、あれは何かいな?とガイドさんに聞くと、「あ、あれはオーロラですね!」と仰ったわけです。
ええーー!あれがオーロラなのかあ!ニュージーランドでも見れるんだぁ?!とびっくり仰天。と同時に、星空観測そっちのけで、ひとりでオーロラ撮影を始めてしまいました(私はツアーは2回目の参加だったので星のお話はもう既に一度聞いた事があったので^^)。
肉眼では白っぽい光がゆらゆらと揺れていただけのものだったが、写真を現像してびっくり、なんとクリスマスのような緑と赤のグラデーションが綺麗に写っていたのです。現像ができてその写真を見た時の感激ったら!!!オーロラなんて前に撮ったことなかったので、撮影条件設定に四苦八苦だったけど、私にしては上出来♪な「思いで深い一枚」なのです。
いつかはアラスカに行ってオーロラを見たい!というのが学生時代からの私の夢だったのだけど、意外なところでフライング気味の夢達成。えへへ。
ちなみに、それから1年半後にもミルフォードトラックで紫色のオーロラが見れました。いつかは肉眼でもいるがはっきりと見えるくらいのものすごいオーロラに遭遇したいな。その時までにバルブ設定(長時間露光)の練習をしておかねば!
追記:後日、オーロラの写真を手にした時の興奮の勢いで、星空ツアー(Earth&sky)の代表小澤英之さんにお礼と写真を送ったところ、すぐに、お返事(南十字星のオリジナルポストカードに直筆で)を下さいました。ダブルで嬉しかったです。
もっとテカポの写真が見てみたいという方はこちらへ>>>テカポ
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[Aurora]
Cat.No; YM-N03-016-01
ファイル保管場所:テカポ
場所 |
南島、カンタベリー平原、テカポ |
撮影日 |
2003年9月 |
カメラ |
EOS7 |
レンズ |
28-105mm |
フィルター |
無 |
フィルム |
富士 スーペリア200
(ネガティブフィルム) |
三脚 |
使用 |
F値 |
F 4.0, バルブ撮影1分半くらい |
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