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オーロラとは、緯度が大体65度から80度の極域近辺に見られる大気の発光現象。名称はローマ神話の暁の女神アウロラ（Aurora）から由来しているらしい。オーロラは肉眼では白くぼんやりとしか見えないことが多いが、それは発光自身が暗いためで、本来はいくつかの色をもっていて、本が読めるほどの明るいオーロラだと、はっきりとその色を識別できるらしい。上方の高度200
km以上では赤色（630nm）、200kmから100kmの低高度では緑色（557.7nm）、そして稀に100km以下の最下部にピンク色や紫色を見ることができる。
さて、今回私がたまたまオーロラに遭遇したのは、ニュージーランドでも一番星がきれいに見える場所として有名な「テカポ」。ここには専門家たちが集まる本格的な天文観測所もあるくらいだ。そのほかに有名なものと言えば、よき羊飼いの教会と青く澄んだ湖（これまた絶品！）くらいなものだろう。バスツアーなどではせいぜい30分くらいの観光タイムをあてがわれるくらいで、わざわざ一泊してゆく観光客は少数派である。
そんな田舎町に、私は4回ほど滞在したことがある。のんびりの旅が好きなのだ。その時も、日本から遊びに来てくれた友人親子さんたちと一緒に、湖畔のモーテルに宿泊した。もちろん、ゆっくりとテカポの景色を堪能するためだが、その他に「星空ツアーに参加する」という大きなお目当てがあったのだ。
このツアー、日本人の方が経営されているので、日本語で星に関するお話が聞ける。ただでさえ英語に弱い私が、星に関する専門用語を使われた日にゃあ、お手上げなのは目に見えていたので、即申し込みをし、無事予約を取ることができた。
当日の夜、私たちの祈りが届いたようで、月もなく、雲もほとんど無い、絶好の星空観測の夜となった。興奮した私たちをツアー会社のマイクロバスが観測所へと連れて行った。車を降り、上を見上げると、満点の星空が私たちを覆いかぶさるように待ち受けていた。もうそれだけで感動だったが、そこでさらに感動が。西の方向に、なにやら白く光る筋がゆらゆらと揺れている。かなり大きな規模だ。日本の、パチンコ屋が空に放っている照明の何百倍！？だ。はて、あれは何かいな？とガイドさんに聞くと、「あ、あれはオーロラですね！」と言ったわけです。
ええーー！あれがオーロラなのかあ！ニュージーランドでも見れるんだぁ？！とびっくり仰天。と同時に、星空観測そっちのけで、ひとりでオーロラ撮影を始めてしまった（私はツアーは2回目の参加でしたしね＾＾）。
肉眼では白っぽい光がゆらゆらと揺れていただけのものだったが、写真を現像してびっくり、なんとクリスマスのような緑と赤のグラデーションが綺麗に写っていたのだ。現像ができてその写真を見た時の感激ったら！！！オーロラなんて前に撮ったことなかったから、撮影条件設定に四苦八苦だったけど、私にしては上出来♪な思いで深い一枚なのだ。
いつかはアラスカに行ってオーロラを見たい！というのが私の夢だったのだが、意外なところでフライング気味夢達成。ちなみに、それから1年半後にもミルフォードサウンドで紫色のオーロラが見れた（プチ自慢失礼）。いつかは肉眼でもいるがはっきりと見えるくらいのものすごいオーロラに遭遇したいものだ。その時までにバルブ設定（長時間露光）の練習をしておかねば！
追記：後日、オーロラの写真を手にした時の興奮の勢いで、星空ツアーの代表小澤英之さんにお礼と写真を送ったところ、すぐに、お返事（南十字星のオリジナルポストカードに直筆で）をいただきました。ダブルでうれしかったなあ。
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[Aurora]
Cat.No; YM-N03-016-01
ファイル保管場所：テカポ
| 場所 |
南島、カンタベリー平原、テカポの近く。ハイウェイ７７号をおりてLake Coleridgeに向かう途中の道 |
| 撮影日 |
2003年9月 |
| カメラ |
EOS7 |
| レンズ |
28-105mm |
| フィルター |
無 |
| フィルム |
富士 スーペリア２００
（ネガティブフィルム） |
| 三脚 |
使用 |
| F値 |
F 4.0, バルブ撮影1分半くらい |
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