マウントクックを後にし、更に南下をするとやがて荒涼とした草原地帯となってくる。そしてタソックの群生するリンディス峠(Lindis pass)をこえると、夏は暑く冬は寒いフルーツの大産地となり、その先にはサザンレイクスと山々が見え始めてくる。東海岸線沿いにはダニーデンという比較的歴史のある街があり、その近くのオタゴ半島一角には世界でも珍しいアロバトロスというアホウドリの一種の生息地があり、観察することも出来る。 |
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Lake Ohau (レイクオハウ) |
この近くにはオハウスキー場があり、冬はスキー客で賑わう時もある。周辺には数種のトレッキングコースがあるが、交通が不便なせいか、主にニュージーランドのトレッカー達に人気があるようだ。 | |
Lake Benmore (レイクベンモア) |
水力発電のために作られた人口湖。水力発電が主力のこの国にはこのような人工湖とダムが点在している。湖を見渡せるウォーキングトラックはなかなか気持ちが良い。 | |
Clay cliffs (クレイクリフス) |
オマラマから少し北の位置にあるこの不思議な場所。直訳すると粘土の岩壁とても言えるだろうか。粘土層が長年の風による侵食によってこのような岩の城壁のようなものができたそう。NZでは他にも数箇所このような場所を見かける。 | |
Omarama (オマラマ) |
リンディスパスの手前の小さな街。長距離バス旅行者達の峠越えの前のおトイレ休憩の場所だったりもする。写真には、オマラマから少し離れた宿泊施設(羊飼いオーナー)に泊まった際に、オーナーの所有する山に登らせてもらった時に撮影したものも含まれている。 | |
Lindis pass (リンディスパス) |
もっさりとしたタサックという草が群生しているこの峠。峠の最高ポイント付近は少々視界が開けており、そこから眺める「草むらの中を縦走する一本道路」は荒涼感が漂っててなかなか興味深い。 | |
Tarras (タラス) |
メリノという羊の種類が多く飼われているこの地域。村にはぽつんとコンビニとカフェ、そしてメリノウール製品(セーターや帽子など)を売っているお土産やさんがあるのみというのが実にかわいい。ちなみに数年前に日本でもちょっぴり話題になった、羊のシュレック君はここの出身。 | |
Wanaka (ワナカ) |
もともとは氷河谷だったところに水がたまって出来たワナカ湖。その南側の先端にあるのが小さなリゾートタウン「ワナカ」。ここはマウントアスパイアリング国立公園への入り口的場所として有名なほか、スキー、カヤッキング、マウンテンバイキング、ロッククライミングなどのアウトドアの盛んな地としても有名。 | |
Arrowtown (アロータウン) |
クイーンズタウンから車で20分ほどのところにある、こぢんまりとしたこの街。約150年ほど前のゴールドラッシュで栄えた面影が今もなお(少しながらだが)残っていて、1800年代にタイムトラベルしたような気分になる。毎年4月下旬から5月頭頃に行われる秋フェスティバル(その年によって日程が変更する)のころには、周りを取り囲む山肌一面、そして街のメインロードに生えている、かえでやかしの木の紅葉がすばらしいことになる。 | |
Queenstown (クイーンズタウン) |
切り立つ山肌に囲まれ、青くきらめくワカティプ湖のほとりにある、観光色の強いリゾート地。街とその周りを一望できるゴンドラ駅からの眺めは、まさに「ビクトリア女王にふさわしい」と名づけられた街だけあって、息を呑むほど。ニュージーランド発祥のアクティビティ・ジェットボートの他にも、バンジージャンプ、パラグライディング、4WDドライブなどの多種アウトドアが楽しめる。 | |
Oamaru (オマルー) |
クライストチャーチから海岸線沿いに南下すること約250キロのところにある人口約1万4千人の街。この地域で採れる良質な石灰石「オマルストーン」は建築材料として盛んに用いられた。街の中にもこの石で作られた美しい建築物が現在も数多く残っている。またオマルの海岸にはペンギンの営巣地が2箇所あり、それぞれで世界最小の「リトルブルーペンギン」と、NZのみに生息する「イエローアイドペンギン」が見れる。 | |
Moeraki Boulders (モエラキボルダー) |
オマルとダニーデンの間の海岸線沿いには、モエラキボルダーという海岸があり、そこでは、真ん丸い直径1メートル以上の石達がビーチに埋まっているという光景を目にする事が出来る。これらの丸岩はは自然の造形物で、真珠が出来るような行程で、骨や貝などの小さな”核”の周りに海底の鉱物の結晶が約6000万年もの間引っ付き続けて出来たものらしい。そして昔は海底だったこの地域が長年の時間経過とともに、空気にさらされる事で周りの地層が侵食されて、あたかも丸い岩が出現したように見えるというわけ。 | |
Port Chalmers (ポートチャーマーズ) |
ダニーデン中心地から北にオタゴ湾沿いに車で走ること約30分のところにある小さな港町。観光スポットではないため、普通のガイドブックにはあまり載ってない。自分も何の情報もなく一泊したが、予想していなかった程きれいな夕景・朝焼けを拝む事が出来た。 | |
Dunedin (ダニーデン) |
オタゴ地方の中心都市。南島ではクライストチャーチについで2番目に大きく、人口は約11万人。スコティッシュ風の雰囲気が漂う、歴史的な建築物が数多く見られる街。また、オタゴ湾に面した半円形の盆地のこの街の北東側にはオタゴ半島があり、そこは数多くの鳥類の生息地として有名。特に、半島の先端には、世界で一番大きい鳥「ロイヤルアロバトロス」のコロニーがあり、観察小屋からレインジャーの案内によって観察する事が出来る。 |
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